【Bloodstained: Curse of the Moon】プレイ感想

Bloodstained: Curse of the Moon をプレイしたので、紹介と感想です。

この作品はKickstarterに成功して開発中となっている「悪魔城ドラキュラ」シリーズで有名な五十嵐孝司氏の新作「Bloodstained: Ritual of the Night」のスピンオフ作品となり、ファミコン時代のゲームを彷彿とさせる8Bitテイストの2Dアクションゲームとなっています。

また、今作はマルチエンディングとなっていて、仲間になる可能性のあるキャラクターへの対応の仕方でエンディングが変化するようになっています。

キャラクター

ゲーム開始時には標準的な性能の主人公「斬月」のみを操作できますが、ステージを進めることにより「ミリアム」、「アルフレッド」、「ジーベル」の3人を仲間にすることができます。

ミリアムはハイジャンプやスライディングの使用、アルフレッドはサブウェポンによる強力な魔法攻撃、ジーベルはコウモリに変身しての移動、のように各キャラクターの性能にはそれぞれ特徴があり、仲間にしたキャラクターはステージ攻略中に好きなタイミングで交代して使用することができます。

ゲーム内容

この作品はステージクリア型のオーソドックスな2Dアクションゲームとなっていて、操作も通常攻撃、サブウェポン、ジャンプ、仲間がいる場合は交代というシンプルなものになっています。

8Bitテイストの2Dアクションゲームとして作られているだけでなく、一部の敵の外見や攻撃方法、仲間との交代システムとキャラ性能が似ているのでファミコン時代のアクションゲームや悪魔城シリーズのファンは「悪魔城伝説」に近いイメージを持つと思います。

グラフィックはレトロ風ですがゲームとしては現代風な要素も取り入れられていて、今作では「ベテラン」と「カジュアル」という2つの操作スタイルを選択できるようになっています。

「ベテラン」は残機制限があり、ダメージを受けるとキャラクターが後ろに吹き飛ぶという昔のアクションゲームによく見られたルールとなっています。

足場の悪い場面ではダメージを受けると落下してミスになることもありますが、昔からのアクションゲームファンには懐かしく感じられると思います。

「カジュアル」は残機無制限、ダメージ時の吹き飛びなしというやさしめなルールとなっていて、サブウェポンの使用に必要な数値の上限も多くなっています。

残機が無限なのでミスをしてもリトライポイントから何度でもやり直すことができ、ダメージ時の吹き飛びがないので落下してミスをする可能性が大きく減ります。

サブウェポンもベテランより多く使用できるので、ボス戦の攻略などもしやすい内容になっています。

また、「ベテラン」と「カジュアル」はゲーム開始時以外にもデータのロード時やゲームオーバー時にも変更することができるので、ベテランでプレイして難しいと感じたときや、分岐エンディングを見るときの周回プレイ時などにいつでもカジュアルにすることができます。

ステージ最後に待ち受けるボスは様々な攻撃を繰り出してきますが、全ての攻撃には対処法が用意されていて、ボスの中には行動の順番が決まっているものもいるので攻略方法を探すのも楽しみの一つになっていると思います。

仲間キャラクターについて

今作ではステージを進めていくことで仲間を増やすことができますが、仲間キャラクターのライフはキャラごとに別扱いとなっているので人数が増えるほどステージの攻略が楽になります。

キャラごとにライフの最大値は異なりますが、こまめに交代して回復アイテムを取りながら進むことでライフがゼロになりミスをする回数を減らせると思います。

ベテランでプレイしている場合はいずれかのキャラのライフがゼロになると残りのキャラでリトライポイントから再開するようになっていて、全員のライフがゼロになると残機が一つ減るようになっています。

他にも仲間キャラクターがいると特定の場面でステージのショートカットを行うことができます。

ハイジャンプやスライディング、コウモリへの変身や特定の魔法を使うことで主人公の斬月では進めない場所を越えることができる場合があり、このゲームには回り道をすることで入手できる収集要素などはないため、対応する仲間がいればショートカットを使ったほうが得な内容になっています。

登場するキャラクターを仲間に加えないということもできますが、仲間が増えることによるメリットが大きいので初回プレイ時は全てのキャラを仲間にしてゲームを進めるのがいいと思います。

エンディング分岐について

このゲームではステージクリア時に登場する3人のキャラクターに対して仲間にする、数回攻撃して倒す、無視して先に進む、をプレイヤーが選択できるようになっていて、行った行動の組み合わせでエンディングが変化するようになっています。

攻撃して仲間を倒してしまった場合は人数的には不利になりますが、その場合は主人公の斬月が「ソウルアーツ」を獲得するようになっていて、ジャンプ攻撃の性能アップ、二段ジャンプ、ダッシュといったアクション面の強化がされるようになっています。

無視して進んだ場合は仲間とソウルアーツのどちらも増えませんが、全てのエンディングを見る場合には行う必要があります。

まとめ

ファミコン時代のアクションゲームを思い出すようなグラフィックやシステム、シンプルな操作になっているので、2Dアクションゲームや悪魔城シリーズのファンなら楽しめる内容になっていると思います。

昔ながらのルールとなっている「ベテラン」以外にもプレイしやすい「カジュアル」が用意されていて、操作スタイルはいつでも変更することができるので、2Dアクションをあまりプレイしたことがなくてもカジュアルで仲間キャラクターを増やしながら進めることでクリアを目指しやすいようになっていると思いますが、一部の場面やボス戦はトライアンドエラーが必要かもしれません。