Nintendo Switchのダウンロード専用ソフト「伊勢志摩ミステリー案内 偽りの黒真珠」をプレイしたので、紹介と感想です。
この作品は主人公の刑事となって事件を捜査していくサスペンスアドベンチャーですが、移動、聞く、調べるなどのコマンドを選択することでゲームを進めていくというシステムになっているので、ファミコン時代のアドベンチャーゲームを思わせるような内容になっています。
ゲームの進行方法だけでなく、グラフィックやBGMもレトロゲーム風のものになっているという特徴があります。
グラフィックとBGM
ゲームのグラフィックとBGMは全編を通してファミコンゲームを思わせるようなものになっています。
登場するキャラには表情パターンが何種類かあり、背景も場所ごとに全て違うものが使われているので、かなり凝った内容になっています。
また、ゲーム中に+ボタンを押すと見ることができる「取り扱い説明書」の内容も、ファミコンソフトに入っていた紙の説明書のようなデザインになっていて、ページ後半には昔のゲーム説明書にたびたびあったメモ欄のページもしっかりあるので、ファミコン世代の人には懐かしく感じられると思います。
ゲームシステム
一部の特殊な場面を除いて、ゲームの進行はコマンドを選択することでのみ行うという、オーソドックスなコマンド選択式アドベンチャーになっています。
コマンドを選択するときには、「はなせ → 聞きたいことや話したい人物」「しらべろ → 調べたいもの」のように行いたい動作と対象になるものを選ぶことで、行動することができるようになっています。
ゲーム内のコマンドが誰かに指示をしているようなものになっているのは、主人公が相棒である後輩の刑事「ケン」に指示を出しているという設定のためです。
舞台は現代になっているようで、コマンドには「スマホつかえ」というものがあり、スマホを使ってネット検索をしたり写真をとるといったことがあるので、レトロ風のグラフィックやBGMとのギャップが楽しく感じられるのではないかと思います。
ゲーム中にはケンがヒントのようなものを出してくれることがあるので、登場人物との会話の後やコマンドを選択したときのケンのセリフを読んでいれば、する必要がある行動がおおまかにわかるようになっています。
コマンドを選択するだけというシンプルなシステムなので、テクニックがいらない内容になっていますが、ゲーム中には特定の行動をした後に一度選択したコマンドを再び選ぶことでストーリーが進行する場合もあるので、ある程度の試行錯誤が必要になることがあります。
ヒントが少ないシーンではコマンドを総当たりで試さなければいけないようなことがあり、場面によってはゲームを進行させるための手順が若干わかりづらいと感じましたが、そういった部分もあえてレトロゲームに寄せて作られているということなのかもしれません。
事件の捜査をする際は、調べる必要があるものが残っているときは場所の移動ができないようになっていて、必要な行動をしないまま進んでしまうということが起こらないようになっているので、地道に進めればクリアできるような内容になっていると思います。
ゲームクリアまでにあまり時間がかからないようなボリュームになっていますが、セーブはスマホの「そうさメモ」で行える手動セーブのみとなっているので、セーブし忘れた状態で間違えてゲームを終了してしまったということが起きたときのために、セーブはこまめに行ったほうがいいかもしれません。
まとめ
グラフィックやBGMがレトロゲーム風のものとなっていて、ゲームの進行方法がオーソドックスなコマンド選択式なので、ファミコンのアドベンチャーゲームをプレイしたことがあるという人にとっては懐かしく感じると思います。
ファミコン時代のゲームをプレイしたことがない場合は、かえって新鮮に感じるような内容かもしれません。
ジャンルがアドベンチャーなので携帯モードとの相性がよく、クリアまでにそこまで時間がかからない内容なので、普段ゲームをするまとまった時間があまりとれないという場合でも、こまめにセーブをしながら地道にプレイすれば最後まで進めやすいのではないかと思います。