【海腹川背 Fresh!】プレイ感想

Nintendo Switchソフト「海腹川背 Fresh!」をプレイしたので、紹介と感想です。

この作品はルアーを使った独特な「ラバーリングアクション」が特徴になっている「海腹川背」シリーズの最新作になります。

ラバーリングアクションはこれまでのシリーズと同じように、感覚を掴んで思い通りに操作できるようになるまで慣れが必要になるような内容ですが、ステージクリア型ではなくクエスト方式、操作キャラが体力制、料理を食べることによって能力強化など、今作からの要素がいくつも存在します。

また、各クエストは残機制ではないので何度でもリスタートすることができ、クエストの途中に復帰ポイントを作成することもできるようになっています。

基本アクション

基本操作はルアーを投げる、ジャンプの2種類ですが、ルアーを壁に掛けてから行う「ラバーリングアクション」はこれまでの作品と同じく、使いこなすまでに慣れが必要な内容になっています。

ルアーは一部の特殊な地形以外の天井や壁、床に掛けることができ、その状態でタイミングよくLスティックの上下でルアーの長さを調節することで、振り子を作って遠くまでジャンプすることや、垂直な壁を上ることなどができます。

特定のタイミングでチュートリアルムービーと共にテクニックとその説明を見ることができるので、ゲームを進めていればどのようなテクニックが存在するか知ることができるような内容になっています。

ルアーを伸び縮みさせるタイミングについてもゲーム内で説明が入りますが、初めてシリーズをプレイする場合は独特の感覚を掴んで思い通りに動かせるようになるまで練習が必要になると思います。

エリア内に出現する敵は一部を除き、これまでのシリーズと同じくルアーを掛けて気絶しているときに捕獲することができますが、今作では捕獲した敵は「食材」として入手することができるようになっています。

エリア内にはキノコやハーブなどが生えていることがあり、見つけたときは敵と同じくルアーを掛けてリュックに入れることで食材として入手することができます。

ゲーム開始時の操作キャラはカワセさんだけですが、クエスト39をクリアすることで、シューティングゲーム「コットン」のキャラ「ナタ・デ・コットン」とそのクエストが追加されるようになります。

コットンの基本操作はカワセさんと一緒ですが、空中でAボタンを押すと少しの間飛行できるという特殊なアクションを持っています。

クエスト方式とキャラの体力制

今作ではこれまでのシリーズのようなステージクリア型ではなく、エリア内のゴールにたどり着くことや指定されたアイテムを集めることで「クエスト」をクリアしてゲームを進めていく方式になっています。

クエスト開始時とクリア時に見ることができるイベントでストーリーが進行していき、今作ではカワセさんにたくさんのセリフが用意されています。

クエスト中のエリアでは、ゴール地点と集める必要があるアイテムまでの道のりはオレンジ色の矢印で示されていて、異なる方向に進んでしまっても緑色の矢印を頼りに進めば目的地までの道のりに復帰できるようになっています。

クエスト中はオレンジの矢印に沿って進めば道に迷わずにゴールできるようになっていますが、クエストによっては少し回り道をして緑色の矢印のルートを進んだほうが内容が簡単なことがあるので、うまく越えられない場所があるときは近くに他のルートがあるか探してみることでクリアしやすくなる可能性があります。

クエスト中には画面上側中央に現在のタイムが表示されますが、タイムアタック目的でなければクエストクリアに時間は関係ないので、落ち着いてプレイすることができます。

他にも今作からの要素として体力ゲージである「Life」が存在し、敵やその攻撃に何度か当たってLifeがなくなるとミスになります。

Lifeのほかにもお腹の減り具合を表す「Hunger」というゲージもあり、一定時間が経過してゲージが空になってしまうと徐々にLifeが減少してしまうようになっています。

クエストの中には敵の配置の関係でダメージを受けやすい場所がある場合や、ゴールまでかなり距離があるものも存在しますが、拾った食材か「料理」を食べることで2種類のゲージを回復することができます。

食材と料理はクエスト中にメニュー画面を開いていつでも食べられるようになっているので、こまめに何かを食べながら進めばLifeがなくなってしまうということはあまり起きませんが、中盤以降のクエストでは頻繁に登場するトゲに当たった場合や、一部のボス戦で用意されている落とし穴に落ちると一発でミスになってしまうので、いくつかのクエストは食材と料理を用意していても苦戦する場合があると思います。

もし体力がなくなってしまっても残機制ではないので、何度でも各クエストの開始地点からリスタートすることができます。

クエストによってはゴールまでの道のりが長い場合がありますが、エリア内にある焚き火で「キャンプセット」を使用することで、その場所をミスしたときの復帰ポイントにすることができます。

コースを大きく外れてしまって元の道に戻るのが困難な場合は、+ボタンで開けるメニューで復帰ポイントから再開することもできるようになっています。

キャンプセットは、エリアに置いてあるリュックを取る、素材を消費して作成、お金を使ってショップで購入、のいずれかで入手でき、素材があればクエスト中でも作成することができます。

キャンプセットには入手する方法が何種類も用意されているので、焚き火までの道のりが難しく感じた場合や、すぐ先にルアーを引っ掛けにくいような地形があるときは惜しみなく使用したほうがゲームを進めやすくなると思います。

料理とショップの利用

クエストをクリアすると料理のレシピが入手できる場合があり、レシピを持っている料理は食材を消費することで作成できます。

キャンプセットと同じく、食材があればクエスト中でも作成することができるようになっています。

料理には特殊な効果がついていて、食べることでキャラの能力が強化されるようになっているので、クエストの内容に合わせて活用することでこれまでのシリーズよりもゲームが進めやすくなるシステムになっています。

「ルアーの飛距離アップ」や「ジャンプ力アップ」のような移動に関する効果をつければ、ルアーを思ったとおりの場所に引っ掛けるのが難しい場面などの難易度を下げることができますが、複数の効果を同時につけることはできず、一部の敵の攻撃を受けると効果が解除されてしまうことには注意する必要があります。

ラバーリングアクションに慣れるまでは苦労する可能性があるゲーム内容なので、ゲームを進めていてクエストの内容が難しく感じ始めたら積極的に利用したほうがいいと思います。

また、メインメニューにあるショップでは、一度でも入手したことのある食材とキャンプセットを購入することができます。

わざわざクエストを開始しなくても欲しいものが入手でき、お金はゲームを進めていると余り気味になるので、ゲームが難しく感じる場合はよく作る料理の食材やキャンプセットを購入して常にある程度ストックしておくようにプレイするのがいいかもしれません。

まとめ

基本操作はこれまでのシリーズ作品と同じですが、クエスト方式になったことやキャラが体力制に変更されたことなど、新たな要素がいくつも入っています。

追加された要素には、料理を食べたときの能力強化やクエスト中での復帰ポイントの作成など、プレイヤーに有利なものが多いので、うまく活用することでこれまでのシリーズ作品よりもゲームを進めやすくなると思います。

後半のクエストにはルアーをうまく掛けるのが難しい地形が多く登場するようになり、一発でミスになるトゲも頻繁に設置されている場合があるので、クリアを目指す場合は繰り返し挑戦することになるかもしれません。

ルアーを使ったラバーリングアクションは慣れるまで思い通りに操作することが難しく感じる可能性がありますが、通常のクエストだけでも2人のキャラを合わせると80以上の数が存在するので、少しずつゲームを進めて上達する楽しみが味わえる場合はやり応えのある内容だと思います。

どのような操作感覚か気になる場合は、まずは配信されている体験版をプレイしてみるのがいいかもしれません。