【GUNGRAVE VR】プレイ感想

PS VR専用タイトル「GUNGRAVE VR(ガングレイヴVR)」をプレイしたので、紹介と感想です。

このシリーズは過去に「ガングレイヴ」、「ガングレイヴO.D.」、「アニメ版」と展開されてきましたが、O.D.から13年という時を経て完全新作「ガングレイヴVR」が登場しました。

今作の開発は韓国のスタジオIGGYMOBが担当しているのですが、原作のレッド・エンタテインメントが全面的に監修し、キャラクターデザインを担当した内藤泰弘氏、さらにメインテーマは今堀恒雄氏、とオリジナル版のスタッフが参加しています。

ストーリー

今作のストーリーはパラレルなどではなく「ガングレイヴO.D.の続き」となっています。
内容はO.D.で世界に蔓延してしまった「シード」という物質を撲滅するために戦う、というシンプルなものなので、これまでのシリーズをプレイしていなくても大丈夫です。

キャラクター

メインキャラクターはシリーズおなじみの主人公「ビヨンド・ザ・グレイヴ(ブランドン・ヒート)」と彼をサポートする「浅葱ミカ」です。声優はグレイヴ役にはこれまでと同じ関 智一さん、浅葱ミカ役にはアニメ版で声を担当した佐久間紅美さんが起用されています。

ゲームシステム

攻撃手段は二丁拳銃「ケルベロス」による連射と棺桶を使った近接攻撃、ゲージを消費して発動する「デモリッション・ショット」を使い分けるという従来どおりのものですが、今回、二丁拳銃「ケルベロス」には打ち続けるとオーバーヒートするという大幅な変更が加えられています。

これまでのシリーズではリロードなしで無限に弾を連射できるという特徴があったのですが、今作では連射しすぎるとオーバーヒートしてしまい、弾が発射できなくなってしまいます。そうなった場合は新システムの「クーリング」でケルベロスを冷却することにより再び使用可能になります。感覚としては他のゲームのリロードに近いかもしれません。

クーリングは動作が短いので、実際にプレイしてみるといいアクセントになっていてテンポが悪いとは感じませんでした。

クーリング中。すぐに完了するのでストレスにはならないと思います。

他にもう一つ「バレットタイム」という新システムも追加されています。
バレットタイム発動中は敵の動きがスローになるので、発動中に一気に攻撃を叩き込むことができます。
再発動できるまでの時間が短めに設定されているので、バレットタイムを積極的に使用していくことでゲームの攻略がしやすくなります。

照準はVRを用いたヘッドトラッキングとRスティックでのカメラ操作を組み合わせて行います。直感的でわかりやすいのですが、慣れるまでは難しく感じるかもしれません。

ゲームの流れについて

ゲームを開始するとまずチュートリアルをプレイすることになります。視点はTPSです。
このチュートリアルでは移動や照準の合わせ方などの基本から各攻撃アクションを覚えることができ、いつでもプレイし直せるので、ゲームをプレイ中に忘れてしまったアクションの確認にも使えます。

チュートリアル画面。VRだと迫力が違います。

チュートリアルが終了すると拠点画面に移ります。ここではステージ選択のほかに、設定の変更やチュートリアルの再プレイ、条件を満たせばグレイヴの衣装チェンジが行えます。
また、画面内にいるミカに話しかけることもできます。
この画面の視点はFPSになっていてプレイヤーの位置は固定です。この視点は実際のステージでも登場します。

ミカに話しかけるとリアクションしてくれます。VRを装着しているともう少し近いです。

ゲームのメインとなるステージ内容ですが、視点はプレイヤーが切り替えるのではなく、ステージごとに決まっています。TPSが採用されているステージではキャラクターの移動や回避もプレイヤーが行う必要がありますが、FPSが採用されているステージではプレイヤーは移動できず、画面に次々と現れる敵を倒していくことになります。ステージは全部で5つあり、クリア時にはリザルト画面が表示されます。

TPS画面。敵の出現する位置に注意しましょう。

FPS画面。グレイヴの銃さばきがカッコイイです。

リザルト画面。評価の最高ランクは「SS」です。

難易度について

このゲームの難易度はステージ選択時に「ノーマル」、「ハード」、「クレージー」から選択
できるのですが、標準のノーマルでも難しく感じました。照準の合わせ方に慣れが必要というのもありますが、ステージ1の時点で様々な方向からザコ敵や砲台が襲い掛かってくるので、移動や回避、敵の位置の把握をしっかり行わないと蜂の巣にされてしまいます。また、各ステージ最後に待ち受けるボスも体力が多く、強力な攻撃を仕掛けてくるため、スムーズに倒すのは難しいと思います。

ですが、敵の配置やボスの攻略パターンを覚えながらプレイを繰り返していくうちにグレイヴの迫力あるアクションを楽しめるようになってくると思います。
また、ピンチになると忘れがちですが、新システムのバレットタイムがかなり優秀なので、積極的に使用することで攻略を有利に進められます。

追記

「GUNGRAVE VR COMPLETE EDITION」に収録されているもの、またはDL版にver1.02アップデートを適用したものはボスを含む全ての敵の体力とボスの攻撃力が低下、グレイヴの体力とケルベロスのダメージが若干上昇という難易度調整がされているのでDL版発売当時よりもクリアしやすくなっていると思います。

まとめ

ゲームの難易度は慣れるまでは難しく感じると思いますが、ケルベロスの連射やデモリッション・ショットを放つといったシリーズ作品でおなじみのアクションを行うことができ、久しぶりの新作となるのでシリーズファンは楽しめると思います。

過去2作品をプレイしているという場合は、ケルベロスの連射中にクーリングをしなければならない、破壊できるオブジェクトがこれまでのシリーズ作品よりも少ないといった部分が物足りなく感じることもあるかもしれません。

現在、国内のPSストアではキャラクターとのコミュニケーションを楽しむゲームや体感型のゲームが多いので、VRでアクションゲームをプレイしてみたいという人にも向いていると思います。