【ゼルダの伝説 夢をみる島】Switch版プレイ感想

Nintendo Switchソフト「ゼルダの伝説 夢をみる島」をプレイしたので、紹介と感想です。

今回のSwitch版はゲームボーイ版(以下「GB版」)のリメイク作品となり、ゲームの進行手順はほぼ同じですが、グラフィックがジオラマ風の独特なものになっていて、フィールドの移動や探索が快適に行えるような変更点もあります。

また、リメイク版のみの追加要素として、お題に沿うようにパネルを組み合わせてダンジョンを作成し、完成したものをプレイできる「パネルダンジョン」が存在します。

ゲームシステムとミニゲーム

GB版と同じく画面は見下ろし型の視点になっているので、敵と戦うときは距離に気を付けながら剣などによる攻撃や盾での防御を行うことになります。

敵の行動や当たり判定などを覚えないとダメージを受けやすいようになっているので、リメイク版で初めてプレイするという場合は一部の敵の対処にはやや慣れが必要になるかもしれません。

また、フィールドやダンジョンには落とし穴がたびたびあるので、ジャンプで移動できる距離や、どの程度近づいたら落ちてしまうかを覚えるまでは落とし穴でのダメージを頻繁に受けてしまう可能性もあると思います。

リメイク版では「妖精のビン」に妖精を入れておくと好きなタイミングで回復が行えるようになっているので、入手後はダンジョン内などのライフが少なくなりがちな場面でもゲームオーバーになりにくくなっています。

ゲーム内にはジャンプができる「ロック鳥の羽」など、2つ用意されている装備枠に装備することで使用できるアイテムが存在しますが、剣と盾・物を持ち上げることができる「パワーブレスレット」・ダッシュができる「ペガサスの靴」にはそれぞれ専用のボタンが割り当てられていて装備枠を消費しないので、頻繁に装備を変更しなくてもプレイできるようになっています。

アイテムの装備枠が剣と盾も含めて2つしかなかったGB版を遊んだことがある場合は、移動や探索時に装備を変更する回数が少なくて済むようになっていることが快適に感じられると思います。

3種類のミニゲーム「クレーンゲーム」「釣り」「急流下り」はリメイク版にも存在しますが、ゲーム性や入手できる景品に異なる部分があります。

クレーンゲームではつかんだ景品がアームから滑り落ちてしまう場合があり、釣りで大物を狙うときは糸を無理に巻き上げないようにする(魚が糸を引っ張っているときはボタン連打をやめる)ことになるので、GB版よりも狙った景品の獲得や魚を釣ることに若干の慣れが必要な内容に感じました。

フィールドとダンジョンの移動や探索

フィールドとダンジョンには他の「ゼルダの伝説」シリーズと同様、アイテムを見つけるための探索要素や、部屋の仕掛けを解きながら進んでいく謎解き要素が存在します。

隠されているアイテムを集めたい場合はフィールドをくまなく探索することになりますが、フィールド上にある「ワープポイント」を発見することで見つけたもの同士を行き来できるようになるので、離れた場所への移動はしやすいようになっています。

ワープポイントの数はGB版の4つから増加していて、オカリナで「マンボウのマンボ」を吹くと見つけたワープポイントから好きなものを選んで即座に移動できるようにもなっているので、アイテム集めはゲーム後半でもかなり快適に行えるように感じました。

また、リメイク版では「ハートのかけら」と「ヒミツの貝がら」の数が増えていて、フィールドの構成が移動しやすいように若干変化している箇所もあるので、GB版の内容を覚えている場合でもフィールドの探索を楽しみやすいと思います。

ストーリーを進める途中ではダンジョンをクリアしていくことになり、各ダンジョンには部屋ごとに異なる条件を満たしてアイテムや隠された階段を見つけるような謎解き要素があります。

ダンジョン内では謎解きのためのヒントをいくつか見ることができますが、登場するダンジョンの中には独自の仕掛けがあるものや部屋数の多いものも存在するので、試行錯誤をしながらクリアを目指すという楽しみ方ができるようになっています。

マップ画面では、8種類のマークが用意されている「ピン」を好きな場所に置けるようになっているので、見えていてもその時点では入手できないアイテムをフィールドで発見したときや、ダンジョンで気になる部屋がある場合に活用するとアイテム集めやダンジョンのクリアがしやすくなると思います。

追加要素「パネルダンジョン」

2つ目のダンジョンをクリアすると入れるようになる「ダンペイの小屋」では、リメイク版の追加要素である「パネルダンジョン」がプレイできます。

パネルダンジョンでは「お題」に挑戦することができ、指定された条件に沿うようにパネルを配置し、完成したダンジョンを実際にクリアすることで達成になるので、1つのお題で2種類の遊び方ができるようになっています。

条件を満たせていれば入らずにクリアできる部屋があってもよく、お題によっては簡単にボスまでたどり着ける構成にもできるので、どのようにパネルを繋げていくかを考えるパズル的な楽しみを味わうこともできます。

使用できるパネルはゲーム中のダンジョンをクリアすることや、「パネ石」というアイテムを入手することで増やせるので、ゲームを進めるごとにダンジョン作りの自由度が上がるようになっています。

後半のお題では、条件に合ったものを完成させるためにパネルの配置を少し工夫する必要があるので、本編とは違った楽しみ方ができるような要素に感じました。

また、ダンペイの小屋には自由にダンジョンの作成ができる「フリー」も用意されているので、全てのお題をクリアした後でも変わった内容のダンジョンを作るなどという遊び方がしやすいと思います。

まとめ

ゲームボーイで発売された作品のリメイク版となるので、今回初めてプレイする場合は操作感覚や敵の動きなどを覚えるまではダメージを受けやすく感じる可能性がありますが、システムは複雑なものではないので、ゲームに慣れてくるとフィールドの探索やダンジョンの謎解きなどを楽しめるような内容だと思います。

グラフィック以外にも、装備の変更回数が少なくて済むことやフィールドのワープポイントが増えているなどの変更点があるので、GB版を遊んだことがある場合でも違っている部分を探しながら快適にプレイできるように感じました。

リメイク版の追加要素であるパネルダンジョンではお題に挑戦することや、フリーで好きなダンジョン作成ができるようになっているので、本編中の息抜きやクリア後の楽しみとして遊ぶことができると思います。